アトピー性皮膚炎の食事療法とは

アトピー性皮膚炎の予防と治療のためには、少食を心掛ける事が肝要です。
少食にすると、食べた物は完全に消化分解されます。

どんな食品でも少量の摂取であれば、その蛋白質は腸管内で完全に消化分解され、
アミノ酸になって吸収されるので問題ありません。

腸内環境の汚染でカンジダが常在するようになると、腸粘膜を傷害し、
ビランが生じ、蛋白質や菌類が容易に侵入してくるようになります。

食べ過ぎてしまうと、蛋白質が未消化のまま、
大きな蛋白質やポリペプチッドの形で体内に吸収されてしまい、
それがアレルゲンになってアトピー性皮膚炎の発症の引き金となるのです。

アトピー性皮膚炎を改善するためには、腸粘膜の異常を完全に治す必要があります。
過食・偏食を続けていると、胃腸の食物処理能力を遥かに超えてしまい、
腸管内で完全に消化分解されずに未消化のまま滞留する事になるのです。
腸管内容物が滞留すると、腸内細菌叢や消化酵素の働きかけで、腐敗と発酵が進みます。
結果、有害な物質が産出され、腸粘膜に異常が生じるのです。

食べ物は胃腸で消化分解され、澱粉はブドウ糖になり、脂肪は脂肪酸になり、
蛋白質はアミノ酸になり、腸粘膜から体内に吸収されます。
腸粘膜が健全であれば大きな分子である蛋白質はそのまま腸粘膜を通過できません。
蛋白質が大きな分子のままで腸粘膜を通過し、体内に侵入したら、
腸粘膜に炎症やビランなどの異常があると考えられます。

少食に徹すると胃腸の粘膜の傷が修復され、
腸壁の傷も治るので、アレルゲンが侵入できなくなります。
結果、アレルギー性皮膚炎が次第に改善されるのです。