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セラミド不足がアトピー性皮膚炎を招く
アトピー性皮膚炎患者には、
セラミドが不足している事が確認されています。
セラミドは化粧品でお馴染みの成分で、
動植物に広く存在する脂質の一種です。
セラミドは角質層の細胞間脂質として働きます。
セラミドが充分あると皮膚の細胞の肌理が整い、
水分が保持されて瑞々しい肌になります。
また、肌のバリア機能が向上するため、
アトピー性皮膚炎の改善にも効果が期待できます。
セラミドは、人間の皮膚の角質層に存在する脂質を構成する成分です。
角質層は体内の水分が外へ逃げないように防いでくれたり、
外部からの刺激や細菌の侵入などを防ぐ役割を担っています。
セラミドは細胞間脂質の主成分であり、
約40〜60％を占めています。
セラミドは、皮膚のバリア機能があり、
外部刺激から皮膚を守る役割を担っています。
セラミドが不足すると、
肌の水分の保湿機能が低下し、
すぐに乾燥してしまいます。
肌が乾燥すると皮膚の抵抗力が低下し、
外部刺激を受けやすくなり、
アレルゲンとなる異物の侵入を容易に許してしまい、
アトピー性皮膚炎の引き金になります。
最近では、米糠油などから、
食べるセラミドも作られています。
セラミドを食品として摂取すると、
一旦、消化・分解された後に
皮膚のセラミドとして生合成され、
肌の保湿力が上がる事が確かめられています。
体に補充できるセラミドは、動物性セラミド、
植物性セラミド、合成セラミドがあります。
この中で最も安全性が高いのは、植物性セラミドです。
植物性セラミドが含まれる食材としては、
米、小麦、大豆、こんにゃく芋、
とうもろこし、砂糖大根などがあります。
中でも、こんにゃく芋には多量の
植物性セラミドが含まれています。
こんにゃく芋に含まれる植物性セラミドは、
米や麦の7〜15倍にもなるそうです。
米、麦、大豆などの穀類が
アレルゲンとなりやすい事を考慮すると、
こんにゃく芋はアトピー性皮膚炎患者に
最適な食材と言えるでしょう。
